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血液一般のデータ2

●白血球数(W、WBC):基準値 4,000~9,000個/mm

血液中の白血球の数を示しています。白血球は、細菌やウイルスなど体外から侵入してくる異物を攻撃して排除する役割があります。外傷などがあると、白血球数は高くなりますが、それ以外で基準値より高い場合、「肺炎、虫垂炎、胆のう炎、膵炎などの炎症性疾患」のほか、「心筋梗塞、がん、白血病」などが疑われます。炎症性疾患では、1万5,000~12万個/mm程度ですが、白血病では1万~20万個/mmにもなります。白血球数が基準値より低い場合には、「初期のウイルス感染症、再生不良性貧血、膠原病」などが疑われます。また「抗がん剤治療や放射線治療の副作用」で、低下することもあります。また、「白血病」でも、白血球数が基準値内であったり、低くなることもあります。

●血液像(白血球分画):

基準値 好中球60% 好酸球3% 好塩基球1%単球5% リンパ球30%(数値は参考値)
白血球は、以下に挙げる5種類に分類できます。通常、それぞれの白血球は、ほぼ一定の割合で血液中を流れているため、この割合を調べることで、病気の有無がわかります。各白血球の割合が基準値より大きく上回る場合は、次のような病気が考えられます。
●好中球の増加:感染症、炎症、外傷、心筋梗塞、慢性骨髄性白血病など。
●好酸球の増加:花粉症やぜんそくなどのアレルギー性疾患、寄生虫病など。
●好塩基球の増加:慢性骨髄性白血病など。
●単球の増加:結核、チフス、梅毒などの感染症、膠原病など。
●リンパ球の増加:ウイルス感染症、リンパ性白血病、百日ぜきなど。

●血小板数(plt、PLT):基準値 15万~40万個/mm

血液中の血小板の数を示します。基準値より低い場合は、「特発性血小板減少性紫斑病(原因疾患がないのに、血小板が減少する病気)」が疑われます。また、「肝硬変」が進行すると、血小板数が減少することがあります。血小板は、血液を凝固させる働きがあるため、減少すると出血しやすくなります。5万個/mm以下になると、「鼻血」や「歯茎からの出血」、3万個/mm以下になると、「脳出血」を起こす危険性が高くなります。
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