本文へ移動

ガンについて

  2002年8月21日にNTTクオリス様で衛生講話が実施されました。

  今日は、厚生労働省が6月に発表した13年度(2001年)人口動態統計からお話をさせていただきます。動態統計によりますと、ガンによる死者が30万人に達し30万586人になりました。
  この数字は、なんと中核都市が一つ消える計算になります。それだけガンで亡くなる方が増えているといえます。
男性
女性
前年比
前年比
1位
肺ガン
39,900人
+847人
1位
胃ガン
17,687人
-165人
2位
胃ガン
32,262人
-536人
2位
大腸ガン
16,679人
+599人
3位
肝臓ガン
23,587人
-15人
3位
肺ガン
15,128人
+457人
4位
大腸ガン
19,868人
+394人
4位
肝臓ガン
10,714人
+335人
5位
膵臓ガン
10,380人
+89人
5位
乳ガン
9,652人
+481人
6位
食道ガン
8,706人
+315人
6位
膵臓ガン
8,714人
+207人
7位
前立腺ガン
7,643人
+129人
7位
子宮ガン
5,195人
-7人
  部位別で肺ガンが相変わらずもっとも多く男女とも上昇傾向が続いています。
  男性では、胃ガンが536人減となっており、肝臓ガンも横ばい一方、肺ガンは847人、大腸ガンは394人の増となっています。また、欧米に多い前立腺ガンも徐々に増えてきています。やはり食事の欧米化いわゆる肉食等が、原因と考えられています。
 
  女性は、胃ガンがもっとも多く次いで大腸ガン、肺ガンと続いています。とくに大腸ガンは599人増と胃ガンと大腸ガンの差が縮まってきました。肺ガンと乳ガンも前年に比べて457人と481人増えています。
  食事の洋食化・脂肪食の摂り過ぎにより今後大腸ガンの増加が予想されます。40~50才代の方は、ぜひ便潜血検査を定期的に受けて下さい。
便潜血陽性であれば迷わず大腸ファイバースコープを受けるようお勧めします。また和食をなるべく多くするようにしましょう。
 
  肺ガンの原因は、煙草・大気汚染とされています。ぜひ禁煙を実行して下さい。煙草をやめると70%ガンが減ると言われています。社内でも禁煙運動を進めて下さい。
  胃ガンの原因としては、塩分の摂り過ぎが考えられています。胃壁の粘膜が塩分の摂取によりはがされ、直接発ガン物質が胃壁細胞と触れる時間が長くなるためと考えられています。ぜひ減塩しましょう。
  ガンは今や怖い病気ではなくなりつつあります。ぜひ年一回のガン検診は忘れずに受けて下さい。
一般社団法人
仙台産業医科診療所
〒984-0011
宮城県仙台市若林区六丁の目西町1-43
TEL.022-288-7701
FAX.022-353-5750

 
TOPへ戻る