骨粗鬆症について
●骨粗鬆症とは
骨粗鬆症とは、骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。骨はカルシウムやたんぱく質などの成分によって構成されています。骨粗鬆症になると骨の密度が低下し、ス(鬆)が入った様に骨がスカスカになった状態になり、骨折などが起こりやすくなります。
骨は、常に「破壊(骨吸収)」と「再生(骨形成)」の新陳代謝が繰り返されています。
破壊される骨の量と再生される骨の量のバランスがとれていれば、骨量(骨を構成するミネラル)の量は変わりません。しかし、破壊される骨の量が増えたり、再生される骨の量が少なかったりすると、骨量は減っていきます。
このように、骨の代謝のバランスが乱れ、骨量が減ることにより骨粗鬆症が引き起こされます。
骨は、常に「破壊(骨吸収)」と「再生(骨形成)」の新陳代謝が繰り返されています。
破壊される骨の量と再生される骨の量のバランスがとれていれば、骨量(骨を構成するミネラル)の量は変わりません。しかし、破壊される骨の量が増えたり、再生される骨の量が少なかったりすると、骨量は減っていきます。
このように、骨の代謝のバランスが乱れ、骨量が減ることにより骨粗鬆症が引き起こされます。
●骨粗鬆症の原因
1. ホルモン因子
骨粗鬆症は女性に多く、男性の約4~5倍に上ります。その理由の1つは、骨の新陳代謝に深く関係する女性ホルモンの分泌が閉経を機に急減するためです。これによって骨量も急激に減少します。
2. 加齢因子
加齢とともに骨量は徐々に減少します。さらに、年をとると腸管からのカルシウム吸収率も低下するため、体内に吸収されるカルシウムの量が少なくなり、骨量の減少を促進します。
3. 遺伝因子
小柄な人や痩せている人は骨粗鬆症になりやすく、そのような体質や体格が遺伝します。
4. 栄養因子
カルシウムなど骨の形成必要な栄養素を十分に摂取しない状態が続くと骨量は減少します。
5. 運動因子
運動で骨に刺激を与えないとカルシウムが骨に蓄積されません。いくらカルシウムの摂取量を増やしても、運動不足では骨量は減少します。
6. 生活習慣
過度の飲酒や喫煙は、腸管の働きを弱めるのでカルシウムの吸収率を低下させます。また、日光に当たる機会が少ないと、骨の形成を阻害する要因となります。
●食生活のアドバイス
◆骨をつくるカルシウムを一日600~800mg摂取しましょう。
人間の骨量は20~30歳前後にピーク(最大骨量)を迎え、その後、40歳を過ぎるころから加齢に伴って徐々に低下し始めます。
骨粗鬆症の発症年齢で最も多いのは60歳前後から70歳です。骨粗鬆症を予防するためには、まず若いうちに自分の最大骨量を増やしておくことが大切です。
最大骨量が多ければ加齢によって骨量が減り始めても、骨粗鬆症の発症時期を遅らせることができます。
女性の場合、閉経によって骨量の減少が加速されます。
閉経後の人の場合、一日にカルシウムを600~800mg摂取することが望ましいと言われています。魚介類や野菜、大豆製品なども大切なカルシウム源ですが、なかでも乳製品を積極的にとるように心がけてください。
食事で摂取したカルシウムのすべてが吸収されるわけではありません。加齢に伴い、カルシウムの吸収率はどんどん低くなりますが、乳製品は腸管からの吸収率が最もよいカルシウムを含んでいるので、より効率的にカルシウムを吸収することができます。
ただし、過剰なカルシウムの摂取は腎臓結石などの障害を誘発するので、最大でも1日に2,000mgを超えるカルシウム摂取は控えてください。
マグネシウムも大切な栄養素の1つです。マグネシウムは、カルシウムと同様に骨に蓄えられるミネラルです。マグネシウムはごまや昆布などに多く含まれています。
カルシウムの吸収を高めるビタミンDには、腸管でのカルシウムの吸収率を高める働きがあります。ビタミンDは魚介類やしいたけなどに多く含まれていますが、日光に当たることによって体内で合成することもできます。
骨粗鬆症の発症年齢で最も多いのは60歳前後から70歳です。骨粗鬆症を予防するためには、まず若いうちに自分の最大骨量を増やしておくことが大切です。
最大骨量が多ければ加齢によって骨量が減り始めても、骨粗鬆症の発症時期を遅らせることができます。
女性の場合、閉経によって骨量の減少が加速されます。
閉経後の人の場合、一日にカルシウムを600~800mg摂取することが望ましいと言われています。魚介類や野菜、大豆製品なども大切なカルシウム源ですが、なかでも乳製品を積極的にとるように心がけてください。
食事で摂取したカルシウムのすべてが吸収されるわけではありません。加齢に伴い、カルシウムの吸収率はどんどん低くなりますが、乳製品は腸管からの吸収率が最もよいカルシウムを含んでいるので、より効率的にカルシウムを吸収することができます。
ただし、過剰なカルシウムの摂取は腎臓結石などの障害を誘発するので、最大でも1日に2,000mgを超えるカルシウム摂取は控えてください。
マグネシウムも大切な栄養素の1つです。マグネシウムは、カルシウムと同様に骨に蓄えられるミネラルです。マグネシウムはごまや昆布などに多く含まれています。
カルシウムの吸収を高めるビタミンDには、腸管でのカルシウムの吸収率を高める働きがあります。ビタミンDは魚介類やしいたけなどに多く含まれていますが、日光に当たることによって体内で合成することもできます。
◆インス夕ント食品などのとり過ぎに注意
インスタント食品や清涼飲科水には、カルシウムの吸収を阻害する「リン」が含まれているので、過剰な摂取は控えてください。
◆無理なダイットは禁物
若い女性に多いダイエットも、無理に行って体脂肪率が低くなり過ぎると、女性ホルモンの代謝が障害されます。そのため、骨の新陳代謝にも悪影響が出るので、ダイエットをする際には注意が必要です。
●生活習慣のアドバイス
◆アルコールやたばこをとり過ぎない
アルコールやたばこ、コーヒーなどは腸管からのカルシウムの吸収を阻害します。食事でせっかくたくさんのカルシウムをとっても吸収されなければ、意味がありません。これらの嗜好品は、とり過ぎないように注意が必要です。
特に、小柄な人や痩せている人などは、過度の飲酒や喫煙は控えるよう心がけてください。
特に、小柄な人や痩せている人などは、過度の飲酒や喫煙は控えるよう心がけてください。
●運動のアドバイス
◆散歩などのほかに、背骨を支える筋肉を鍛える
日ごろからあまり運動をせず、骨に負荷を与えていないと、骨は弱くなってしまいます。
◆一日30分程度散歩する
散歩は体への負担が少なく、手軽に行えます。また、脚を強化することは転倒予防にもつながります。日差しも弱く涼しい朝夕などに、30分程度歩くとよいでしょう。
◆腹筋や背筋を強化する
腹筋と背筋は、背骨を支え、また背骨を守る重要な役割をしています。骨粗鬆症によって背骨が曲がったり、背骨を傷めたりしないためにも、腹筋と背筋を強化することが大切です。
●骨粗鬆症の予防
一年に1回、定期的に骨量のチェツクを検診を積極的に受診して、自分の骨量がどのくらいあるのか確認するようにしてください。
こうした検診などで「注意が必要だ」と言われた人は、食事、運動、喫煙、アルコールなどの生括習慣を改善するとともに、1年に1回は骨量の測定をし、骨量の減少の程度を注意深く見守ることが必要です。
こうした検診などで「注意が必要だ」と言われた人は、食事、運動、喫煙、アルコールなどの生括習慣を改善するとともに、1年に1回は骨量の測定をし、骨量の減少の程度を注意深く見守ることが必要です。