腎機能をみるデータ
●尿素窒素(BUN、UN):基準値 8mg/dl~20mg/dl
尿素窒素は、たんぱく質の代謝によって、生じる老廃物です。通常、尿素窒素は、腎臓でろ過されて、尿中に排泄されますが、腎臓の機能が低下すると、うまく排泄されずに血液中の量が増えます。検査値が25mg/dl以上の場合は、「腎臓の機能の異常」を示し、80mg/dl以上にもなると「尿毒症(著しい腎機能の低下のため、さまざまな症状が起こる)」が疑われます。「また消化管出血、心不全、ステロイド薬の副作用」で、数値が上がることもあります。また、「栄養不良、妊娠、アルコール性肝硬変、尿崩症(大量の薄い尿が出る)」などがあると、基準値よりも低くなります。
●クレアチニン(Crea):基準値 男性0.65~1.09mg/dl、女性0.46~0.82mg/dl
クレアチニンは、腎臓から排泄される老廃物の一つで、「慢性腎炎、腎不全」などで腎機能が低下すると、血液中の量が増加します。血液中のクレアチニン濃度が3mg/dl以上の場合は、腎臓の機能が3割以下に低下していると考えられます。10mg/dl程度になると、透析療法が必要になる場合もあります。