生活習慣病と遺伝的要因2
肥満の場合、遺伝の素因が大きくレプチンという肥満抑制因子が発見されました。この遺伝子は肥満を抑える遺伝子で誰にでもあります。しかし、肥満になりやすい人は、抑制因子を受け止める感受性が生まれながらに低いため肥満になりやすいのです。
また、単一遺伝子の病気で網膜芽細胞腫という病気があります。親から子、そして孫へと遺伝する病気です。こういった病気は防ぎようがないものです。
多因子遺伝病は、遺伝的要因もありますが、生活習慣の影響を強く受けるわけです。多因子遺伝病には、高血圧・糖尿病・心臓病などがあります。
最近では、ガンを抑制する遺伝子も発見されています。
ダウン症(早老症)という病気がありますが35歳で老人になってしまいます。
原因として細胞が胎児の時期、外的刺激をうけDNAが傷つけられて起こるといわれています。
最近では羊水を調べると病気の有り・無しの判定がつけられるようになりました。
遺伝情報は、わかりすぎても問題があり、場合によっては、差別化の原因にもなり倫理上の問題も起こっています。
原因として細胞が胎児の時期、外的刺激をうけDNAが傷つけられて起こるといわれています。
最近では羊水を調べると病気の有り・無しの判定がつけられるようになりました。
遺伝情報は、わかりすぎても問題があり、場合によっては、差別化の原因にもなり倫理上の問題も起こっています。
女性の乳がんに関する遺伝子(BRCA)も最近発見されました。この遺伝子を持っている場合、将来高い確率で乳がんになることがわかってきました。そのため、欧米では予防的に乳房切除術が行われるようになっています。
大腸ガンも家族性ポリポージスのように遺伝的素因が大きく関与する場合は、その原因遺伝子も検索できるようになり、こちらも予防的に大腸切除を行うようになってきました。
しかし日本では、まだそこまでは行われてはおりませんので生活習慣に注意することが大切です。
大腸ガンの予防としては、便秘にならないよう注意し、繊維質を多くとるよう心がけることです。
しかし日本では、まだそこまでは行われてはおりませんので生活習慣に注意することが大切です。
大腸ガンの予防としては、便秘にならないよう注意し、繊維質を多くとるよう心がけることです。
膵臓ガンの場合は、アルコールに注意し、前立腺がんの場合は、性生活に注意しましょう。
糖尿病の場合は、特に遺伝要素が大きいので、素因を持っている人は食事のカロリーを制限することが大切です。
高脂血症は、動脈硬化を促進するので、動物性脂肪の制限、中性脂肪が高い場合はカロリーを制限することです。
高脂血症は、動脈硬化を促進するので、動物性脂肪の制限、中性脂肪が高い場合はカロリーを制限することです。
21世紀は遺伝子情報が重要になってくると同時に、遺伝子情報という面からもプライバシーが保護されるようになるでしょう。例えば、高血圧の治療も以前であれば、本態性高血圧(原因が不明)を一まとめに治療をしていたのが、これからは、遺伝情報を調べ、腎臓に由来するものか、ナトリウムの排出に関するものなのか、その素因を調べて治療をするというように、自分の遺伝子情報をもとに、生活習慣の予防策をたてる時代が来るのかもしれません。
そうなると、「結婚前にお互いの遺伝子情報を交換する」ということも、近い将来当たり前になるかもしれません。
これからは、生活習慣病も遺伝的背景に基づいて、医療を行う時代が来るということを念頭に置きながらさまざまな医療情報をご覧になり、自身の健康生活に役立てていただければ幸いです。
そうなると、「結婚前にお互いの遺伝子情報を交換する」ということも、近い将来当たり前になるかもしれません。
これからは、生活習慣病も遺伝的背景に基づいて、医療を行う時代が来るということを念頭に置きながらさまざまな医療情報をご覧になり、自身の健康生活に役立てていただければ幸いです。