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大腸がんと便潜血検査

●大腸がんと便潜血検査

近年、欧米並びに日本でも大腸がんが増加傾向にあります。このままでいくと、21世紀には、胃がんによる死亡者より大腸がんによる死亡者が多くなるだろうと予想されています。
しかし、大腸がんは検査や治療技術の進歩で80%が治るようになっており、以前ほど恐ろしい病気ではなくなっています。

●大腸がん増加の原因

増加の原因は、肉食を中心とした高たんぱく、高脂質といった欧米型の食生活にあると考えられています。
欧米型の食事が大腸がんの引き金になる理由については、
・胆汁組成の変化
・大便の量の半減
などがあげられます。
胆汁の組成が変化するとがんの発生に影響を与えます。また、欧米型食生活以前にくらべ、大便の量が約半分の量に減っています(日本人は1日平均300~400gの排便)。つまり便が少なくなると、便中の発がん物質の濃度が高まり大腸に悪影響を与えると考えられているのです。
大腸がんの患者数と早期がんの発見率

●ハイリスクグループ ~積極的に検査を受けてほしい人~

大腸がんになりやすいハイリスクグル―プは、次のような人です。
・40歳以上の人
・家族や親戚に大腸がんになった人がいる(統計的)
・以前に大腸ポリ―プがあって治療した人(再発やがんの発症)
・潰瘍性大腸炎を長期間患らっているというような人

●がんのできやすい場所

大腸の長さは1mほどありますが、がんができる場所はだいたい決まっています。肛門近くの直腸、その上のS字形に曲がった部分のS状結腸という場所、両者で大半をしめます。

●大腸がんの3大症状

大腸がんには、3つの主な症状があります。
・ガスがたまりやすくなり、ゴロゴロおなかがなる
・下痢をしたり、便秘をしたりする排便異常
・便に血がつく出血(がん組織が大腸内の便とこすれて出血し、それが便に混入する血便)
以上は、必ずしも早期がんに現れる症状とはいいきれまんが、出血はふだんとは明かに異なる症状ですから、大腸がんを知るための重要なサインといえます。
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