大腸がんの検査
- 大腸がんと便潜血検査
- 大腸がんの検査
- 大腸がんの予防
●大腸がんの検査
●検便(便潜血検査)
肛門のすぐ手前にある直腸や、S状結腸、下行結腸のがんから出血している場合、便についた血液は発見できます。しかし、大腸の奥のほうで出血していると、血液が液状の便(便が固形化するのは大腸の後半部)と混じって、かつ長時間かかって肛門から出てくるため、肉眼で見分けるのは困難です。その肉眼では見えない微量の血液が便に混入しているかどうかを化学的、免疫学的方法で調べるのが、「便潜血検査」です簡単な方法なので、集団検診で行えるというメリットがあります。もし、この検査で出血が認められた場合は、専門医での「直腸指診」「注腸エックス線検査」「内視鏡検査」などの二次検査が必要です。
便の検査というと、どうしても気後れしがちですが、ためらって、早期発見のチャンスを逃すことになれば、取り返しのつかないことになってしまいます。早期発見のため、40歳を過ぎたら年に1度、便潜血検査を受けましょう。
便の検査というと、どうしても気後れしがちですが、ためらって、早期発見のチャンスを逃すことになれば、取り返しのつかないことになってしまいます。早期発見のため、40歳を過ぎたら年に1度、便潜血検査を受けましょう。
●直腸指診
医師が肛門から指を人れ、直腸にがんがあるか調べる検査です。
特別に検査のための準備をする必要もなく、短時間できます。当然、指の届く範囲しか調べられませんが、直腸にできるがんの約70%は、指の届く範囲にできるので、この検査で発見することができます。
特別に検査のための準備をする必要もなく、短時間できます。当然、指の届く範囲しか調べられませんが、直腸にできるがんの約70%は、指の届く範囲にできるので、この検査で発見することができます。
●注腸エックス線検査
検便などで異常があった場合に行う検査です。絶食と下剤によって腸の中を空にし、肛門からバリウムを注入してエックス線撮影を行います
大腸の凹凸を調べるのに効果的です。隆起型のガンに比べ、表面型のがんが見つけにくいという欠点がありますが、大腸全体を見ることが出きるので、ポリープやガンがどの位置にあるのか、ひとめでわかります。
大腸の凹凸を調べるのに効果的です。隆起型のガンに比べ、表面型のがんが見つけにくいという欠点がありますが、大腸全体を見ることが出きるので、ポリープやガンがどの位置にあるのか、ひとめでわかります。
●内視鏡検査
検便などで異常があった場合に行います。
腸の中を空にして、肛門から内視鏡を入れ、 直腸から盲腸まで大腸全体を観察して、調べます。その際、疑わしい組織を採取して顕微鏡で調べる(生検)こともできます。またポリープなどを摘出する治療もできます。
腸の中を空にして、肛門から内視鏡を入れ、 直腸から盲腸まで大腸全体を観察して、調べます。その際、疑わしい組織を採取して顕微鏡で調べる(生検)こともできます。またポリープなどを摘出する治療もできます。