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糖尿病とは

●糖尿病とは

糖尿病は、かなり進行するまで、はっきりした自覚症状が現れません。ですから、早期発見のためには、検査が重要なのです。“肥満気味の人”や“家族や親類に糖尿病の人がいる人”などは、糖尿病にかかるリスクが特に高いので、定期的な検査を欠かさずに受けてください。

●糖尿病はなぜ起こる?

糖尿病は、食べ物から消化・吸収された糖質(ブドウ糖)が体内で有効に活用されないために、血液中にブドウ糖(血糖)が増えてしまう病気です。こうした状態が続くと、血管や神経が障害され、やがては目の網膜や腎臓をはじめ、全身に合併症が起こってきます。
両親や兄弟、親類に糖尿病を発症した人がいる人は、遺伝的な素因をもっていると考えられるので、特に注意が必要といえます。
また、遺伝的な素因がないと思われる人でも安心はできません。潜在的に糖尿病の素因が受け継がれている可能性がありますし、また、食べ過ぎや運動不足などの生活習慣を続けていると、環境的な要因から糖尿病を発症することがあるのです。
 
血糖値の高い状態が続くと、以下の二つの問題が起こってきます。

●糖化反応によって血管障害が進行する

たんぱく質と結合し“糖化反応”を超こす血糖値の高い状態が続くと、体内でブドウ糖がたんぱく質と結びつく、「糖化反応」が起こります。糖化反応でつくられた「糖化たんぱく」には、動脈硬化を促進する作用があります。

●細い血管や神経に障害が起こる

高血糖状態が続くと、細胞内に多量のブドウ糖が取り込まれます。細胞内に取り込まれたブドウ糖は、「アルドース還元酵素」によって、「ソルビトール」に変えられます。ソルビトールは細胞内に水分を引き込む性質があるため、ソルビトールが増えると、水分が細胞内にどんどん引き込まれ、やがてその細胞は破壊されてしまうのです。
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