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糖尿病の検査

●糖尿病の検査

早期発見や診断のための検査、糖尿病のタイプを調べる検査がある糖尿病は、初期には自覚症状がほとんどありません。そのため、糖尿病が進行していても、気がつかない人が大勢います。ですから、糖尿病を早期に発見するためには、1年に1回、定期的に尿糖検査を受けることが大切です。尿糖検査で「陽性」と出た場合には、さらに詳しく調べるために、血糖検査や経口ブドウ糖負荷試験などが行われます。
 
以下、それぞれの検査を説明します。

●尿糖検査

糖尿病のスクリーニング(ふるい分け)検査に用いられる検査法(尿検査)です。血液中のブドウ糖が増えると、腎臓で処理し切れなくなり、尿に糖が出てくるようになります。そのため、尿中に糖が検出された場合には、糖尿病が疑われることになります。

●血糖検査

血液中に含まれるブドウ糖の量を調べる検査です。この検査は、糖尿病であるかどうかを診る大きな手がかりになります。
血糖値は、空腹時と食後とでは大きく異なります。実際には「空腹時の血糖」を調べて、140mg/dl以上であれば、「糖尿病」と診断されます。

●経ロブドウ糖負荷試験

この検査では、血糖値の変化をみます。空腹状態の血糖値を測った後、75gのブドウ糖を溶かした水を飲み、「l時間後と2時間後の血糖値」を測定します。

●インスリン検査

膵臓から分泌されるインスリンの量や分泌のパターンを調べる血液検査で、経口ブドウ糖負荷試験のとき同時に測定します。

●糖化たんぱく検査

血糖値の高い状態が続くと、ブドウ糖は体内のたんぱく質と結合しやすくなります。血液中のたんぱく質がどれだけ糖化されているかを検査することによって、過去の血糖の変化の状態を調べるのが「糖化たんぱく検査」で、以下の二つの方法があります。
 
赤血球の中にあるヘモグロビン(たんぱく質の一種)とブドウ糖が結合したものを「グリコヘモグロビン」といいます。ヘモグロビンの寿命は約120日間あるので、血液中に、このグリコヘモグロビンがどれだけ存在するかを調べることによって、過去1~2か月間の血糖値の高さの平均値を知ることができます。
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